【高所恐怖症】圧倒的恐怖を得るためにスカイダイビングに行ってみた

体験レポート
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おこめ大統領

おこめ大統領

マヨネーズが苦手

やばいやばい!

 

 

ほんとにまずいって! 一旦止まりましょう!

 

 

 

あ…!

 

 

 

 

 

どうして……こんな目に……!

 

 

 

 

 

あれは半月前のこと……

 

僕は最近、あることに悩んでいます。

 

 

最近ものすごく喜んだり泣いたり怒ったり、感情を昂らせることが減ってきた気がします

 

泣ける映画を見ても……

ポケットから身に覚えのない500円玉が出てきたときも……

Youtubeで「パワハラ」と調べて出てきた動画を見ても……

 

「なるほど~」の一言が口から出るのみで、心が強く震えることはありません……

 

このままいったら老人になる頃には感情が0に収束していき、100歳にして「俺には感情がない」と口走る中二病老人になってしまいます。

 


(※老人の中二病は矛盾しているため、地球の理から外れて消滅する危険性がある)

 

それだけは避けないといけない。

 

そこで僕は気づきました。

 

そもそも人間は意図して強い感情を得ることは難しいのだ!

 

ある感情を除いて!

 

そう、それは……

 

 

恐怖の本質 =「死からの回避欲求」

 

だとすると、生命の危機に近づけば近づくほど強い恐怖を得ることが出来るのではないでしょうか。

 

① 生命が危機的になるほど恐怖が得られる
② オーソドックスな危機の一つに「高所からの落下」がある
③  僕はそもそも高所恐怖症だし、何なら絶叫マシンもダメ

 

これらの要素から導き出された「最も強い恐怖を得る方法」は結論はただ一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして当日…

 

池袋から電車とタクシーを乗り継ぎ1時間。

 

やってきたのは埼玉県にある「東京スカイダイビングクラブ」

https://tokyoskydivingclub.jp/

南関東唯一の屋外ダイビングスポットであり、タンデム(二人乗り)も出来る初心者に優しいスカイダイビング屋さんです。

消毒やダイビング時以外のマスクの着用など感染対策を徹底していて、安心して落下の恐怖を味わることが出来ます。

 

 

雲一つない晴天。絶好の落下日和だね~♪

 

どことなく余裕があるような口調ですが、それもそのはず。

恐怖故に僕はスカイダイビングについて色々調べていたのですが……

 

  • 国内における初心者ダイブでの事故は滅多にないらしい。
  • 高すぎて落下の感覚もあまりないらしい。
  • パラシュートでゆらゆら飛行するのすっごい楽しいらしい

 

そんな噂を様々な場所で見聞きしたのです。

 

高すぎるし、逆に怖くない気がしてきた。

……おや? 空で何か蠢いているぞ

 

 

あれって……まさか!

 

 

まじのスカイダイビングやってる!!

 

到着してすぐに20人ほどがパラシュートを開き、ゆっくり降りているところに遭遇しました。

「空中でパラシュート同士が絡まったら終わりだな」というネガティブな思考は見てみぬふりをします。

 

ほんとに楽しみになってきたかも!

 

僕はわくわくの心を胸に宿らせて、さっそく受付のある大きいテントに駆け込みました。

 

突如として暇になりました。

 

最寄り駅まで車で10分のこの場所で。

デカいバッタしかいない自然の中で。

1時間も。

 

そんなときにやることと言えば、一つしかない。

 

詠むぜ

 

 

そう。短歌だ。

 

そして、ここで短歌を詠むのには論理的な意味があります

 

僕は圧倒的恐怖、つまり強い感情を得るためにスカイダイビングに来たことは周知の事実。

しかし感情は主観でしかないため、本当に強い感情を得たのかどうかを中々判断しにくいです

 

そこで僕が考えた手法が、この短歌。

 

 

感情が刺激されることで感性がバインバインに研ぎ澄まされて、

めちゃくちゃいい歌が詠める様になるかもしれない。

 

これこそが真のロジカルシンキング。就活生は参考にしてね。

 

というわけで、飛ぶ前と後で検証するために、一旦句を詠むことにしました。

そして詠んだ句がこれです。

 

 

セスナの音が大きいことしか分からん

 

俺には一切のセンスがないのかも。

なれない筆ペンを使ったせいで全然文字が読めないし。

 

誰かほめて伸ばしてください。何でもします。

 

 

 

でも金賞あげちゃう

 

「スカイダイビングビフォーアフター川柳」の競技人口が1人なことを逆手に取り自分に金賞を与えたところで、1時間が経過しました。

もう1時間あったら、素晴らしい短歌が出来ていたので若干名残惜しいです。

 

いよいよ準備へ

 

 

ハーネスの装着は一瞬で終了しました。

 

そこからセスナ機が来るしばらくの間、せっかくなのでインストラクターさんに気になることを色々聞いてみることにします。

 

ここって国内最高高度からのダイビングが楽しめると聞いたんですが、どれくらいの高さから落ちるんですか?

 

セスナ機で高度12,500フィート(約3,800m)まで上昇。そして1分弱のフリーフォール、そこからパラシュートを開いて約5分ほどで着地します。

 

 

1分間も落ち続けるの!? でも1分も落ち続けても地面に着かないってことは意外と落下って遅いのかな……

 

時速200kmなので、そこそこ速いです。ただ周りに何もないので自分では速さが分からず、ただ強風を受けてる感覚に近くなります。

 

高速道路でも一発免停になる速度だ。俺ゴールド免許なのに

 

 

ていうか、3,800mって富士山と同じくらいの高さじゃないですか

空気薄くて苦しかったりしないんですか?

 

離陸から落下まで15分程度なので、空気の薄さを感じる前に落ちますね。高山病的なのにもならないです。

 

じゃあ、空に近すぎてまぶしいとか、太陽に近くて日焼けする、みたいなのは…?

 

ないですね。……まぁ太陽の方を見れば若干まぶしいかもですが、落下時に上を見ても僕しかいないので大丈夫です

 

 

ちなみに僕、高所恐怖症で絶叫マシンもダメなんですけど、大丈夫ですか? 怖すぎて気絶とか心停止とかしないか若干不安です。

 

高いところや絶叫が苦手でも楽しめる人はいます。

落下時間が長いので体がふわっと浮く感覚もすぐ慣れますし、速さも感じないですから。

比較で言うと、バンジージャンプの方が怖いって言う人は多いです。

 

まぁ大丈夫じゃなくても僕がいるんで、安心してください

 

トゥンク(ときめく音)

 

※ちなみにおこめはバンジーもやったことあるので、これが本当かはあとで確かめます

 

話を聞いてると、なんかあまり怖くなさそう

 

むしろ、楽しそうの感情が強まってきた!

 

そういえば結構色んな年齢層の方がいますけど、メインターゲットって何歳くらいなんですか?

 

メインは特になく、10代から70代まで幅広く楽しんでいただいてます。

 

70代!? 飛んだ拍子にバラバラになっちゃったりしないですか?!

 

心身共に健康なら問題ありません。もちろん最大限配慮はいたします。

 

 

ちなみにインストラクターさんは何歳からやってるんですか

 

え、俺? 13歳くらいに初ダイブしました。ロシア出身なんで

※その辺にいた別のインストラクターさん

 

あ、そのインストラクターさんは特殊だから、あまり参考にならないよ

 

特殊……? 特殊部隊的な意味じゃないですよね……。

やたらガタイもいいですし……。

 

 

今日ってありえないくらい晴天で絶好のダイビング日和かと思いますが、そもそもスカイダイビングって旬な季節とかあるんですか?

 

(台風一過の影響もあり、ありえないくらいの晴天)

 

基本的に年中楽しみいただけます。むしろ季節によって良さが異なって面白いですよ

 

季節ごとの良さ、ですか?

 

はい。冬は空気が澄んでいるので遠くの景色まで楽しめますが、代わりに上空の空気がとても冷たく、風で凍えそうになります

 

夏はその反対ですね。気温的には飛びやすいけど、景色は冬よりは見えにくいです

 

 

 

あ、ちょっといいですか

 

 

 

おこめさんが着てる上着、たぶん割と厚めですよね?その恰好だと暑いですよ

 

? いやいや、上空3,800mまで上がるんですよね?気温が20~25度くらい低いはずですけど……

 

ちなみにこの時の僕の服装は、厚手の上着にTシャツを着た春爛漫みたいな服装を着てました。

何なら寒さに備えて別の上着も持ってきていたほどでした。

 

あそこにいる常連さんとか見てください。

 

 

ほんとだ。そんなバカな

 

周りにいた他の常連さん達の中にも、よく見たらイラスト↑と同じくらい薄着の方がチラホラいた。

しかし、もう半分位はスキーウェアのように全身を包む厚手の服を着ており、脳がバグりそう。

 

上空の気温、全然イメージ付かないよ。

 

兎にも角にも、インストラクターさんの言うことは絶対。

僕はハーネスを着けたまま、器用に着替えてきました。

 

 

空から不法入国しようとしてる観光客に間違えられませんよね?

 

間違えられても僕がいるんで大丈夫です

 

ドゥング(強くときめく音)

 

ときめきが上限値に達したところで、飛ぶ時の姿勢など、安全上のレクチャーを数分行いました。

 

さて、いよいよ本番です。

 

面倒な手続きとかも全然なかったですし、意外と手軽な感じで楽しめるものなんですね。

セスナが離着陸する場所に向かうため、僕はワゴン車に乗り込みました。

 

 

あ~~~~~、なんか若干怖くなってきたかもしれない。

 

でも、まだまだ楽しさが勝ってるぜ。

頑張るぜ。

……がんばるぜ。

 

セスナ機に搭乗

 

ワゴンで移動し、そこで10分くらい待機していると、轟音と共に大きな機体が現れました。

 

かっけー! 生セスナ初めて見た!

 

セスナ機って、もっと4人くらいしか乗れない小さいもののイメージが強かったですけど、想像の5倍は大きかったです。(どうやら大人数用のモデルらしい)

 

一番最初に乗っちゃお

 

 

え?

 

 

無の椅子があるよ

 

椅子があるとこの人数乗れないんですよね

 

 

飛行機の中に入ったことで、恐怖がふつふつ湧いてきました。

ですが、恐怖って所詮は主観なので、無視することで事なきを得ます。

 

……確かに椅子は邪魔になりそうですね。必要悪ってやつですか?

 

全然違います

 

そんなことを言ってるうちにセスナが滑走路を駆けだしていました。
20人弱が乗り込んでいるが、セスナってこんなにいっぱい乗せて飛べるんだろうか。

 

飛ぶセスナよ~

 

あ、やばいやばい! 揺れる揺れる!

 

通常の飛行機同様、離陸とそっから数秒は不安定な状態が続きましたが、すぐに安定しました。

 

むしろその後は普通の飛行機よりも安定しているように感じましたが、それは多分、天気と高度の問題かもしれません。雲の中とか突っ切ってないので。

 

 

あっという間に地面がただの岩肌に見えるくらいの高度まで上昇しました

ここにきておこめは恐怖が無視できなくなってきました。

 

高さ……

 

本質的には高いところが苦手な僕。

実際に飛行機で上空に来ることで、

 

思っていたよりもちゃんと高所にいる……

これからこの高さから落下するのか……

 

そんな実感がわいてきて、ほんとに怖くなってきました。
ですが、まだ離陸して数分。これから倍の時間をかけてさらに高度を上げていきます。

 

コワイヨ~~~

 

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