かわいい女の子になりたくて女装サロンに行ってきた

体験レポート
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おこめ大統領

おこめ大統領

マヨネーズが苦手

 

なので…

 

 

かわいい女の子になりました!!!

 

 

 

かわいくないですか?!?!?!!

かわいいですよね?!?!?!!

いや~、楽しかった!!! 夢が一つ叶った!!!!

 

皆さんも ぜひかわいい女の子になってみてください!!!

 

~完~

 

……と、そんな感じで自らの内から湧き上がるノリに従い、先日人生で初めて女装をしてみました。

それも女装サロンで。

思っていたほどハードルも高くなく、衣装選び、お化粧、撮影、その後のお散歩などなどありとあらゆる行為が楽しかったので、そのあたりを振り返ります!

 

 

 

きっかけ

 

 

成人して以降、こんな感じの思いを漠然と持ち続けてました。

けれど、「もしも可愛くならなかったら凹むかもしれない」「なんとなく面倒」という逃避の結果、実行には移ってきませんでした。

そもそもどうやってやればいいか分からないし。

 

そんななか迎えた2020年6月、Faceappという性別逆転写真が撮れるアプリがSNS上で流行り、何気なしに自分もやってみました。

 

自分の面影がありながらちゃんと女の子の顔になっていて、しかも割とかわいくなった(ただし、めちゃくちゃ姉に似てた)という事実に心が打ち震えました。

女装はイケメンがやらないと整わないと思ってたので、これには驚きました。

 

イケメンじゃない僕でも、女装したら意外とかわいくなれちゃうのでは?

 

そんな短絡的なことを考え、善は急げと言わんばかりに女装をしてみる決意を固めます。

 

 

 

(※以下、イラストや文章では省かれてますが、マスクや手洗いうがい、アルコール消毒等の感染症防止対策は最大限行われています)

女装サロン、到着

 

社会情勢とか怠慢とか色々あった末、決意してから半年後の2021年1月に実行に移ります。

 

やってきたのは新宿三丁目駅から徒歩1分ほどの場所にある女装メイクサロン「Studio RAAR」。メイクから衣装選び、撮影まで何でもできる、手ぶらでOKな女装スタジオです。(要予約)

知り合いとかにメイクとか頼もうかとも考えたのですが、せっかくならガチのプロの手で最高の変身を遂げたいなと思ってこちらに来ました。

(ご本人はおこめっぽくなくて、とっても素敵な方です)

 

早速スタジオに案内していただいて、衣装のカタログを見せてもらいました。

この日に備えて100枚以上女装写真を見てきましたし、ここ来る電車の中でも、隣のおじさんにスマホのぞき見されながらもめちゃくちゃ女装男子の写真を見ました。

 

だけれども!

正直 どんな感じになりたいかという明確なイメージがありません!

だって 写真を調べて出てくる人ってみんなかわいいしキレイなんだもん!

 

漠然とキレイでかわいい感じになりた~い!

 

どうすればいいんだ~!? 姫百合さ~ん!!

 

僕の中の、なりたい女の子像……?

僕は……一体どんな女の子になりたいんだ……?

僕は…いや 私は…… かわいくて、おしとやかで、今の自分の要素がカスほども残っていない……

 

アイドルみたいな感じの女の子になりたいです!!!

 

僕のなりたい女の子像が確立した瞬間でした。

 

と思いきや、姫百合さんのお話は続きます。

 

 

 

え……?

スク水……?

あるの……?

一瞬僕がスク水を着る世界線の映像が脳裏にちらつきました。なりたい女の子像がはっきりする前だったら流されて着ていたかもしれません。

やはり、自分の中の「なりたい女の子像」を見つけることは大事ですね。

 

 

 

メイクで本格的に女の子へ

 

衣装を選ぶこと30分弱、ついに決まりました!!

タイツを履いて、下着を付けて、衣装を着て……(タイツってあんなにきついんですね。履くヒートテックとおんなじ感じだと思ってました)

 

ついにメイクします!

 

(ご本人はおこめっぽくなくて、とっても素敵な方です)

メイクアップルームで待ち構えていた岡本さんに導かれるままに大きな鏡の前の大きな椅子に座ります。メイク道具と思しき小瓶がめちゃくちゃいっぱいあって、「いっぱいあるぜ」と思いました。

 

初メイクへの不安からかオタク早口が発動しましたが、「わかりました〜」の一言でいい感じに汲み取ってもらいました。流石すぎます。

そして、ついにメイクが始まります。カタカナの液体などを顔に塗ってもらうの怖いな~。

これ以降、期せずして女子の苦労をたくさん体感していきます。取り急ぎ、「目のきわっきわにペンを入れるのすっごい怖い」を体感しました。

 

あ、もし今この部屋が爆発した場合、どのタイミングで爆発したか分かる様に流れてるBGMを覚えておこう。

 

〜30分後〜

 

できました~!

 

 

え……

これが、俺……?

女の子だ……!

す、すげぇぇぇぇええええ!!!!

 

美少女ですね!

ありがとうございます!

 

クソでか大声お礼をさせていただき、すぐさま撮影に移ります。

 

 

 

いざ、撮影

 

最初は緊張とか戸惑いとかで表情も固くなってたんですが、次第にリラックスできて楽しくなってきました。

「かわいい!」「きれい!」って褒められながら撮られるのすっごい楽しいです! 

 

しかも、男の姿をしてる時よりも誉め言葉を素直に受け止められる気がするぞ!

自分が自分として褒められるのは照れたり気恥ずかしかったりするけど、女装してる自分は自分であって自分でないので「ありがとう!!!!」とバカでか大声で受け止められるのかも!

 

素直に受け止められる誉め言葉吸収効率100%気分サイコー!」ということなのかも。女装の隠れた効能が骨身に沁みます。

 

「自分が認められてる感」「世界に必要とされてる感」「かわいい存在になったことによる自己愛の増加」など自己肯定感みたいなものが脳内にドバドバあふれ出る感じもあります!!

そして、都度都度撮った写真を見せてもらうんですが、それがまたキレイなんですよ! カメラマンさんってすげ~!!

 

最終的には「こういうポーズでも撮ってみたい」「これとかどうですか?」など自発的に色々言えるようになってきました。

 

 

かわいすぎるなぁ。どうしよう……。

こんな子、一人で夜道を歩かせらんないよ。

めちゃくちゃ送り迎えをしたいな。

 

そうこうしてるうちに、あっという間に撮影終了になりました。まだまだ撮ってもらいたいな……。

撮影されたたくさんの写真を「すげ~」って思いながら見ている時、姫百合さんから声がかかります。

 

女の子の自分のお名前とかってありますか?

 

 

女の子の自分の名前??

 

 

私に名前があって いいの……???

 

 

それじゃ、今日からあなたは彩(さやか)ちゃん

 

(さやか)……

 

 

私は、彩(さやか)……!

 

名前を付けてもらったことで、急激に「自分は本当に女の子になったんだ」という不思議な充足感が押し寄せてきました。

でも、撮影ももう終わっちゃったんだよな。

せっかく彩が生まれてきてくれたのに、それももう終わりなんだよなぁ。

 

 

と言うわけで、女の子の姿で新宿お散歩してきます!!

 

 

彩ちゃん、新宿をお散歩する

 

女装サロンから出てまだ20歩も歩いてませんが、あることに気が付きました。

 

つま先が結構痛いかも……

 

3㎝くらいのヒールがついてるブーツを履いてるのですが、ちょっと歩いただけでつま先がねじ切れそうです。これで歩いてる人間たち本当にすごいかもしれないです。

 

 

 

痛みを無視して、散歩開始。だけど、今日はあいにくの雨。

いつもなら気分も沈むけど、今は可愛い女の子なので問題ありません。

 

いつもは傘の1区画で物憂げにしてるモナリザも今日はなんだかうらやましそうに私を見てる……というか、なんか私を睨んでません? 怖いです。

 

 

 

そんなことは気にせず、とりあえず歩みを進めます。向かうは新宿駅です。正直歩くの結構しんどいけど、痛みって主観なので全然耐えられます

ちなみに、荷物は女装サロンで借りた小ぶりの手提げバッグに入れました。

ですが、カバンを持つのがかなり怖かったです。「ひったくりに会うんじゃないか」「ひったくられたとて、ヒールだったら絶対追いつけない」と不安でいっぱいになってました。

 

 

 

いつもよりゆっくりとしたペースで歩き、ようやく新宿メイナード(地下商店街)の入り口に到着。階段を降りようとして……。

 

足の前半が結構痛いかも……

 

今度は別の場所に痛みが走ります。ヒールで歩いてるときはつま先が痛いけど、下りの階段は足の前半分がめちゃくちゃ痛い……

下りの階段を考えた人は馬鹿なのか。

 

メイナードでは、お店に入って服見たりその辺をうろうろしたりしました。満足して地上に出ようと、上りの階段に差し掛かります。

上りの階段は全然痛くなかったです。上りの階段を考えた人は天才かもしれません。

 

 

 

地上に出てビックカメラへ。特に用事はないですが、家電が好きなので入りました。

 

何階ですか?

あ、3階でおねがいします……(ほそ~い声)

 

エレベーターで優しそうな男の人がボタンを押してくれました。そんなこと初めて聞かれた気がする。これが女装パワー?

女の子っぽい声で返事をしようとしたんですが、普通に失敗しました。

 

量販店でもRyzenのCPU搭載ノートPCを結構見るようになったな~(ほそ~い声)

 

家電やPCとかでひとしきり感動したので、お店を出てパシャリ。

 

 

うすうす気が付いてましたが、自撮り慣れしてない感が半端ないですね。せっかくきれいにお化粧してもらったのに、私の撮影技術がそれを活かしきれてないかも。

よし、自撮りはやめて、街ゆく人に撮ってもらおう。

 

すみません、写真撮っていただけないでしょうか?

死ね!!

え、なんで?

 

おばさん2人組に話しかけたら暴言を吐かれました。これが女装してたからなのか、他に要因があったのかは分かりませんが、前者だとしたら理不尽すぎますね。世の中、パンチ力だけで解決できない理不尽が多すぎる。

 

 

新宿をあまり知らないので、その後は適当に歩きます。

あ、フグを見つけました。

 

 

フグかわい〜

 

 

 

 

この時点で散歩開始から40分くらい経ちましたが、ある異変に気が付きます。

 

なんか頭が結構痛いかも……

 

頭痛の原因は病気やケガではなく、締め付けです。ウィッグを被るためにその下にウィッグネットという網々の帽子みたいなやつを被っているのですが、その締め付けが今になって痛み始めてきました。

 

自分じゃない何者かになるには痛みが伴うんですね……。コスプレとかしてる人も大変だろうな、これ。

 

 

 

というわけで限界も近づいてきたので、少しだけ腹ごしらえをして帰りましょう。

ミスド到着〜。ポスターの菅田将暉さんかっこいい〜。

 

 

あ、ピカチュウのドーナツ! せっかくだし、こういうかわいいやつを食べよっかな~

 

 

 

ごめんなさい、難しそうな味が得意じゃないのでこっちにしちゃいました

 

そういえばサロンを出るときに姫百合さんに注意事項を言われた気がします。

~~~~~~~

食事をするときは、口紅を拭き取ってからにしましょう

~~~~~~~

確かに、拭かないで食べたらドーナツが真っ赤になっちゃいますもんね。お手拭きでしっかりと拭き取って……

 

いただきます

(もぐもぐ)

う~ん、ドーナツから口紅の味もする気がする。なんだか口紅を食べてる感じがするなぁ。結構ちゃんと拭き取ったと思うんだけど……。私の勘違いかなぁ

あと、髪の毛がすごい邪魔です。

 

 

 

シンプルの美学ことオールドファッションもようやく食べ終わったので、そろそろ女装サロンに戻ります。

帰りながら撮影や散歩のことを振り返っていた時、あることに気が付きます。

 

なんか、自然とかわいらしい仕草をしてるかも……!

 

言葉遣いが柔らかくなっていたり——
大股で歩かなくなったり——
ちょこんっと座ったり——
階段を降りるときに腕を胸のあたりに持ってきてちょこちょこ下ったり——
ドーナツをちまちま食べたり——

などなどなど……!

 

今は女の子の姿をしてるから」「形から入らないと」とかは一切考えてなくとも、無意識にかわいらしい所作をしていた気がする!!

 

精神って言うのは見た目に引っ張られる部分もあるんですかね。

女装男子とかVRチャット内のバ美肉おじさん(※美少女キャラのアバターをまとった男性)とかの方が女性より女性らしい」みたいなのはたまに聞くけど、案外本当なのかもしれない。

 

 

 

そんなこんなで散歩を終えてサロンに戻りました~。

たった1時間の間で「めちゃくちゃしんどい~」ってなったことが多々あったので、きっともっといっぱいしんどいことがあるはずです。人生の大半をそのしんどさと共存する女性や女装男子の方々はまじですごいと思います

 

 

 

女装を終えて

 

人生で初めての女装でしたが、

 

めちゃくちゃ楽しかったです!!!

 

正直あんなにかわいくなるなんて思ってませんでした。

というか、ここまで書いてて今更気づいたのですが僕は女装した自分が好きすぎるかもしれないですけど、これは女装したらみんな通る道な気がする~!

あ、そういえば、メイク中に岡本さんとこんな話をしましたのを思い出しました。

~~~~~~~

女装向きの顔の人とかっているんですか?

平面的で地味めの人のが向いてるかもです。メイクでどうとでもなるので

~~~~~~~

僕はまさに平面的で地味な醤油顔なので、結構典型的な「イケメンではないけど女装すると化けるタイプ」なのかもしれません。そうだったらいいな~。

そういう顔の人って日本にいっぱいいると思うので、皆さんもかわいくなれちゃうかもです!!

 

色々つらつらと言いましたが、僕が言いたいことは冒頭でも言ったとおりです。

 

皆さんも ぜひかわいい女の子になってみてください!!!

 

 

 

おわり

 

今回お世話になった女装サロン StudioRAARさんの公式サイト

女装サロンRAAR(ラール)業界1リーズナブルな安心価格、新宿三丁目から徒歩1分
女装サロンRAAR(ラール)業界1リーズナブルな安心価格、新宿三丁目から徒歩1分女装、メイク初心者様からベテラン様まで大歓迎。パス度、クオリティの高いメイクの秘訣は、男性向きと言うよりはその人向きのメイクのご提案にあります。ぜひ一度お試しください!

 

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