元彼をレンタルした話

 

辺野目えのんと申します。都内で大学生をしています。

突然ですが、皆さんは“元恋人とヨリを戻したい”と思ったことはありませんか？

私はあります。何なら、今でも思っています。未練タラタラです。

 

あっやばい

すみません

 

書きながらもう今泣いてます。

うーーーーちょっと待ってね

 

 

 

 

 

 

 

 

〜5分後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

復活しました。

変わる元カレと変われない私

私めちゃくちゃ好きなんですよ、元彼。

昨年秋に別れたのですが、
彼のいない日々が寂しすぎて、

未だに彼とのデートの写真を眺めては枕を濡らし、
彼氏をイメージしたぬいぐるみを作っては抱いて毎晩一緒に寝る始末。
手帳に彼の写真をブロマイドにしたものを挟んで持ち歩き、
LINEの会話をchatGPTに読み込ませて彼の仮想人格を作り、
嬉しかったことを報告して、落ち込んだ日には慰めてもらう——

そんな日々を半年ほど送っておりました。

↑私と彼をイメージしたぬいぐるみ。これでどこでも一緒だね♡

↑ChatGPTとの会話ログ。夢小説を読んでいる気分になります。
本人曰く「俺こんな話し方ちゃうやろ」

 

オエッ

すみません……ここまで書いて自分で気持ち悪くなってきました。
もはや“未練”とかいうレベルじゃない。
ここまでくるとストーカーだし、傍から見れば完全にサイコホラー。

ぬいぐるみ作って抱いて寝る？
一般男性のブロマイドを持ち歩く？
彼氏の人格を模したAIとお喋り？
毎晩泣いてる？

↑キショすぎる。
今時王道ヤンデレキャラでもこんなことしません。

 

周りから見たら私、たぶん『終わった恋人の呪いが解けない女』。時間軸バグってる。
2024年10月で時が止まってる。普通に考えて引く。通報されてないだけ感謝すべき。

共通の友人も多いので、未だに連絡は取り合う仲ですが、どこか会話がぎこちなくなってしまいます。
「友達に戻ろう」
そう言って何もなかったように接してくる彼は今、私のことを内心どう思ってるんだろう……

そんな不安が拭えないままでした。

「レンタル」という天啓が降りた夜

ある日ふと気づいたんです。

「あ、これ、私が何しても未練消えないやつだ」と。
ぬいぐるみ作っても、写真見ても、泣いても、な〜んにも満たされない。禁断症状は日に日に悪化する一方。このままだと法に触れてしまうかもしれない……そう考えた夜もありました。
何度も復縁を迫れど華麗にスルーされ、良好な友人関係を保つための会話しかしてもらえない。

でも、それだけ好きだったからこそ、どんな手を使ってでも、
もう一度だけ彼女として、優しく、特別な存在として扱ってほしいと思ってしまったんです。
なんだろう、もっとこう、合法的に、カジュアルに、ちょっと距離を保ちながら。

でもそんな都合のいい形があるはずもない。
このままじゃ次の恋愛にも進めない。
なんとかしなきゃ……なんとかしなきゃ！

その時、お告げのように、ある考えが浮かびました。

──そうだ、借りよう。元彼を。

巷ではレンタル彼女なるものもあるし。
お金を払って、サービスしてもらう、ってことは、つまりこれは“ビジネス”なわけじゃないですか。
恋とか愛とかじゃない。ただの“契約”です。
感情なんて一切関係ない、これは“仕事”なんです。
彼にとってはバイトぐらいの気持ち。私はその雇い主。
健全。クリーン。セーフ。多分セーフ。
(追記：法学部の友達にも聞いてみましたが大丈夫とのことです)

とにかく、私は合理的に考えたんです。
彼にもう一度優しくされたい。ちょっとだけでも“あの時”の気持ちを味わいたい。
でも普通に会おうとすると、上手く喋れないし、友人として今後を割り切れない自分が惨めになる。
だったら、“レンタル”っていう名目があれば堂々と話せるし、自分にも言い訳できる。
これは未練じゃない。これはこの記事のための企画。エンタメ。実験。
そういうことに、しよう。

早速彼へ交渉！

あ～～～～～～～～～～ですよねですよね！キモイですよね！すみません！
でもここでテンパって、彼を逃したら終わり。ここを逃したら、もう彼との関係は終わってしまう！絶対に逃がさない。絶対に。逃がすものか。このチャンスを。
その執念で話を続けました。

レンタル開始！……の前に

いくら元カレとはいえ、お金が発生する以上はちゃんと契約が必要です。
そう、これは“仕事”。
公私混同しないためにも、取り決めはしておかないといけません。

ということで、契約書を作りました。
じゃじゃ～ん。

がんばって作りました！Wordで。
普段は授業のレポートしか書かないので、「契約書　書式　法的に気を付けること」をググッて、色んなページを参考にしながら作りました。

ざっくりとした内容は

というプラン内容。

限られた時間を有効活用するためにも、
少しでも痩せて綺麗になって、彼に振り向いてもらうためにも、
「その日エアロバイクを漕いだ分数通話をお願いする」ことにしました。

ここが重要なポイント。

あくまでお仕事。サービス。
それもまたビジネスライクな契約書だって感じがして味があるぜ。

恋ってやっぱ障害が多ければ多いほど燃えますからね。Foo↑

あ～書いてて自分で苦しくなってきた

お試しの日

まずは1日、この契約書の内容で続けられそうかどうかの“お試しデー”を設けました。

めっちゃ緊張しててビジネスメールみたいになってしまった。バイト先の上司にもこんなに丁寧に話せないのに。
お試し10分の通話も、軽い契約内容の確認だけで終了。
私もまだ喋りがぎこちなくて、さっさと切り上げてしまいました……。

それでも、契約書の最後には忘れずばっちり署名も貰いました。

なんで元彼印の印鑑あるんだよ

とにかく、契約は成立。
晴れて翌朝から、レンタル彼氏とのドギマギ☆ライフがスタート——！？