接骨院で勧められてラジオ体操をやってみた

エッセイ
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●ラジオ体操をしてみる

ということでラジオ体操をしようと決意したわけなのですが、

わたくし運動が大の苦手でして

運動会の徒競走ではビリ以外をとったことがなく、嫌いな言葉は持久走の「一緒に走ろうね」。

ということで接骨院の先生に指摘された通り運動不足であるうえに「できることならば運動をせず人生を生きたい」と思っていました。

 

しかし年頃の乙女ゆえに、「夏前に素敵なくびれを手に入れたい!」と急に思い立って今まで様々な健康器具に手を出しては押し入れにしまい続ける日々を送っておりました。つまり何が言いたいのかというと・・・続かないのです。恐ろしく。運動が。

 

ただラジオ体操をしてみよう!という意思だけでは、自堕落な私は百パーセント一か月も続けることはできないと思い、あることを思いつきました。

 

ラジオ体操カードがあれば

私でも一か月続けられるんじゃない?

 

 

そう。誰もが体験した小学校の夏休み。今よりずっとさわやかな朝。眠い目をこすって向かう公園。手に持っているのはそう。ラジオ体操カードである。ラジオ体操が終わると、私たちスタンプを持った大人の周りに一斉に集まり、昨日と変わらないスタンプを押してもらうのだった。私はあの瞬間がすごく好きだった。子どもながらに、増えていくスタンプを見て小さな達成感を得ていたのだと思う。

もうあのころから何年も経ち、私は大人になった。

季節は夏でもない。

でもいいのだ。わたしたちは何歳になってもラジオ体操をしてよいのだ!

 

作ってやる!!!

私だけのラジオ体操カード!!!!!

 

 

ど、どうだ~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?

う、う~ん??????

小学生女児が遊びで作ったみたいなクウォリティになってしまった。冬休みの自由研究か。家にあったキラキラの質感のペンを使ったことが、また女児レベルをあげている。もっとフリー素材とかを駆使してちゃんと作った方がよかったかもしれない。しかし、今回はクウォリティよりも、「簡単に作る」ということを重視していたので仕方ない。

 

ちなみにこのカード、2015年の年賀状で作っている。なぜかと言われれば、「そこにちょうどいい大きさの型紙があったから」としか言えない。

ヒモを通そうと思って開けた穴が羊の頭を貫き、羊が謎の長い釘をもってこっちを見ている。油断すると目を突かれるかもしれない。目が本気だ。

 

●1月5日

接骨院に行った次の日、ついにラジオ体操を始めることに。

映像は、録画しておいたテレビ体操を使う。体操選手であろう女性たちがでてきてキレよくラジオ体操をする。そのキレについていけるよう必死体を動かすと、終わった後にはじんわりと汗をかいていた。

体操が終わったらやらなくてはならないことがある。

スタンプだ!

あっ!すごい!これ嬉しい!

スタンプはひきだしの中にあった、バヤリースのペットボトルの付録でついてきたちびバヤちゃんの花丸スタンプ。私が子供の頃からひきだしにずっと入っていた記憶があるので、「本当に使えるのか・・・?」と不安ではあったが、下の部分のキャップを外して押すと鮮やかな赤い花丸がそこに現れた。

子どもの頃と違い、自分でカードを用意して、自分でスタンプを押した。あの頃は、寝坊して一日分スタンプが押されなかったことを、あんなにも悔やんでいたけれど、今は自分の手で好きなようにスタンプを押すことができる。

スタンプ・・・いいぞ。すごく自己肯定感が高まる。

スタンプの威力を確認したピリきゅうであった。

 

●一週間が経過

 

お茶をこぼしてしまい、早速カードがめちゃくちゃ汚れてるが気にしないでほしい。

花丸がついに横に七つ並んだ。とても嬉しい。

一週間やって気づいたのは、子供の頃いかにラジオ体操を適当にしていたかということである。

子どものころはラジオ体操をみんなけだるそうにやっていた。朝早くて実際体を動かすのがめんどくさいというのもあったのだが、本気でラジオ体操をやっている所を友達に見られるのがなんだか恥ずかしかったからだ。

思い出されるのはラジオ体操第二の序盤のあの動き。両手を上にあげそのままひじとひざを曲げ、「ふんっふんっ!」とやるあの動き。あれがみんな特に恥ずかしかった。「この動きなんなんやろね・・・」とポーズを馬鹿にしながらやることで、己の羞恥心を守ったりもしていた。
しかし、今私を見ているものはいない。全力でやって馬鹿にする人間もいない。私は思い切り腕をふりあげ、「ふんっふんっ!」をやった。

なんだか私はかっこいい大人になれているような気がした。

 

●体の変化

 

ラジオ体操をしばらく続けてみて、劇的な体の変化は特に訪れなかった。体重も測っていたが特に変わることもない。筋力がついたなという実感も特にない。

ただ、ラジオ体操をすると体がほぐれて頭もスッキリするため、そのあとの行動につながりやすかった。思い返してみると、子供の頃もラジオ体操をしにいったあと、二度寝することはなかった気がする。体がシャキシャキと動くので、休日もだらだら過ごさなかった。むしろ、身体を動かすことが気持ち良くてラジオ体操をしたあと、ほかの運動を続けて行った日もあった。

ラジオ体操を始めてみて、初めて運動が楽しいと思えるようになってきた。

自堕落ですぐに飽きてしまう私でも、これならなんとか続けられる気がする・・・。

 

ありがとう太田先生!!

 

私!!きっと変われると思う!!!

 

 

→そして一か月後・・・

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