禁止の意味がない禁止テープを集めました

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パスカ
自由律俳句と路上観察の人です。私家版の自由律俳句集も発売中。

僕が最近気になっているもの、それは街で使われている禁止テープ(略して「禁テ」)です。

その中でも特に気になっているのが『禁止の意味がない禁テ』で、例えばこういうのです。

この禁テはたぶん、ここの隙間に立ち入らせないために使われているのではなく、柵が壊れてるからとりあえず巻かれたのだと思われます。

立入禁止とわざわざ書いてあるのに、ただのテープ扱い。

その雑な使われ方が妙に気になり、大阪の街で見かけるたびに撮り集めていました。

それがぼちぼち溜ってきたので、一度まとめてみたいと思います。

 

箱に巻く

路上でたまに見かける電力会社の箱ですが、そこに何故か禁テが。

箱の中に立ち入らせないようにしているのかとも思いましたが、この箱の中に人が入れるスペースは無いような気もしますし、単純にトラテープと同様に扱われて貼られているようでした。

ポールに巻く

ポールに何があったかは知りませんが、ここに巻かれていました。

もちろん、この隙間に立ち入らせないためではないでしょう。

そして後ろの「自転車は押し歩きで!」と若干同化しているのも面白いです。

巻いて、ちょっと踏む

これも巻き系。

余った部分がピロピロしないように棒で踏んであります。

この雑さ・ユルさが堪りません。

破損箇所に巻く

公園の健康器具の、破損箇所にだけ禁テ。

割れ目には立入禁止がされているものの、器具自体への立ち入りは禁止されていないようで、そのアバウトさがいいですね。

あと、黄色被りで禁テが目立ってないのも気になるところ。

スカーフみたいに巻く

もはや禁止するとかしないとかの次元ではなく、オシャレ感覚。

寂しげなポールを飾るのに一役買っています。

巻きまくる

珍しく駐輪禁止テープですが、めちゃくちゃ巻かれまくっています。

ほぼマスキングテープ扱いで、何だかアーティスティック。

枠に貼る

これは橋の歩道で見かけた禁テで、落下防止のプレートが無くなった箇所に貼ってありました。

真ん中にもテープがあったようですが、見た時には外れていて、禁止感が微妙に薄れているところにグッときます。

しかも「立ち入る」というよりは「外に飛び出る」感じになるので、その言葉のズレ具合も好きですね。

角を埋める

破損した端っこに応急措置として禁テ。

もはや文字入り絆創膏と化しています。

木に貼る

切られてしまった街路樹を封印するかのようなテーピング。

妙に厳重で、もちろん立入禁止の意味はなし。

木に巻く

木シリーズでは、単純に一周巻くものも見かけました。

こっちの方がテープの無駄は少ないですが、寂しい感じもします。

「街を封鎖してご覧に入れましょう」

どうやら、とんち対決が行われていたようです。

見つけた時はしばらく唖然としてしまいました。

しかも当然ですが、立入禁止されているこの地区にいないと見られないので、脳が不思議な感じでした。

美しく括る

イギリスの伝統的な民族舞踊「メイポールダンス」を彷彿とさせるその風貌。

禁テの黄色と紐のピンクが非常に映えます。

とにかく立ち入らせたくないという意気込みと、普通に座れそうにも見える感じのミスマッチさも面白かったです。

 

――以上で画像は全てとなります。

これからも色んな使われ方の禁テを見つけるべく、街をうろうろしたいと思います。

(終)

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