民宿に行ったらとんでもない目にあった話

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お酒とお酒に合う食べ物が好きです。
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この言葉にみなさんどんなイメージをもつだろうか。ふむふむ。民を泊めることができる宿だなあと。なんか和を感じるな~と。そんなイメージ。旅館との違いは旅館より民宿の方がおじいちゃんとおばあちゃんで素朴にゆるりと運営している感じ。そんなイメージ。ありません?わたしはある。

こちらはそんな民宿に泊まって来た思い出の話です。

 

改めましてこんにちは。矢印の下から失礼します。ぴりきゅうと申します。

さかのぼるは数年前。場所は広島県の瀬戸内海浮かぶ島。

わたくしピリきゅう含む乙女三人は安く泊まれる民宿を探していた。日々の忙しさに疲れ、ほとんど無計画に集まった我々。

無計画に集まったわりに昼間には寺で粘土を握りつぶして自分だけの地蔵を作るというオモシロ体験を済ますことができていた。

それぞれ自分の顔に似ていたのでじわじわ面白かった。

 

地蔵の顔が作者の顔面に似ているのでプライバシー保護のためにモザイクをかけてみたら、思いのほか深刻な卑猥さになったのでどうか目をつむってほしい。

 

~民宿へ~

そうこうして遊んだ後わたしたちの選んだ民宿は、民宿のおじいさんが港まで迎えに来てくれるサービスをしていた。車で出迎えてくれるおじいさんは優しくて人懐こそうな顔をしていた。

「よう来たね~」と言って出迎えてくれるその笑顔。

この時はまだ、この無邪気な笑顔に振り回されることになるとは思っていなかった・・・。

 

民宿はこじんまりとしているが、海が近く波の音がすぐ近くで聞こえていいところだった。すぐ近くにパチンコ屋があり、「田舎者はパチンコしかすることがマジでない。島唯一の娯楽」とおじいちゃんは力説していた。おじいちゃんは7が揃うタイプの海のほうがいいらしい。

 

部屋は和室でそんなに広くはなかったけれど三人で泊まるには充分だったし、何より居心地のよさがすごかった。色褪せた壁の色や畳が、おばあちゃんの家のような安心感を与えてくれた。くつろいで何を話すわけでもなく携帯を触って過ごしていると、ノックの音が鳴りおばあちゃんが入って来た。

 

「風呂わかしといたけ、冷めるしすぐ順番に入ってな!入ったらごはんよ!」

 

そう伝えて勢いよく扉を閉めて帰ってった。

 

いや実家か!

 

思わずスタンダードな突っ込みをかましてしまった。

風呂のタイミングは自分で決められるという常識はここでは通用しないのだ。民宿のルールは家主が決めるのだ。豪にはいれば郷に従え。ここのルールはあのばあちゃんなのだ。

 

「はよせんと冷めるで!!!!」

準備してたらもっかいばあちゃんが言いに来た。多いよ。母ちゃん成分多いよ。

思わず「今準備しよるわ!」という年頃の娘さながらの返しをぐっとこらえる。

民宿じゃなくてせっかちババアハウスに泊まってしまったことをうっかり後悔しそうになるが、ゆずが浮かんだお風呂はいい匂いがしてそれもどうでもよくなってくる。お風呂はどこだってサイコーなのだ。

 

 

~夕飯じじいトークショー~

ご飯が終わると夕食が待っていた。

(なぜか夕飯の写真が残ってなくて朝ごはんの写真しかなかった。想像で補完してくれー!)

夕食は瀬戸内海でとれた鯛がたくさん使われており、とても豪勢だった。「この安さでこれ!?」と驚いてしまった。しかもどれを食べてもおいしい!泊っている人は私たちしかいなくて、キッチンあたりがごちゃっとした雰囲気もやっぱりおばあちゃんの家みたいですごく居心地がよかった。

ただ・・・

 

「この島はもう外国人しかおらん。若いもんがおらんくなって働き手がおらんなった代わりに外国人が大量に入ってくる。うんぬんかんぬん〜〜〜」

 

あっ!うるさいタイプのジジイだ!!!

夕食は完全におじいちゃんのトークショーだった。どうやっても舞台から降りようとしない。スーパートークショー。

しかもそこそこ思想の強い話をしてくる。どう思想が強いかは明言しないが、みんな自分のTLに一人はいる思想の強いオジサンを思い浮かべてほしい。大体それ。

思想の強い話を鯛と一緒に口に含まされて、「ほぁ~」とか曖昧な返事をさせられている。

 

 

友人の一人は私を見ながら、「おいこのじいさんちょっと思想強くないか」という顔で私を見ている。こっちを見るな。とりあえず鯛を消費しろ、部屋に戻るぞ。一刻も早く。

 

様々な思想の強い話を聞かされるなかで、おじいちゃんの話題は明日の私たちの予定にうつっていった。また例のごとくなんの計画もたててない私たちは、しまなみ海道をサイクリングでもしようと思ってます~と適当に答えた。

すると、おじいちゃんは、明日の旅行のプランを密度濃く立ててきた。マジかと思いつつ、思想の強い話を聞かされるより、地元の人におすすめの観光スポットを聞くほうが有意義な時間が過ごせると思ったので、おとなしく聞いておいた。

島の航空写真を見せながらの丁寧な説明は終わり、そのあたりでご飯も食べ終わっていたので部屋に帰ることになった。

 

え・・・関節大丈夫・・・?

部屋に帰ってぐったりとしている私の写真。なぜだかわからないが足がグニョングニョンになっている。思想押し売りトークショーによる被害は計り知れない。

ジジイのムチャはまだまだ続くよ!

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