SEGAの『UFOキャッチャー9』ほんものそっくり付録がリアル!雑誌『幼稚園(ようちえん)』

工作
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くーりー
エロとシモとラブが大好物!けっして卑猥な隠語の短縮系とかではないのでいじめないでください。

齢40になるのだが、唐突にハマった趣味がある。ゲームセンターのUFOキャッチャーだ。これ、わたしがどれだけ「UFOキャッチャー」と言っても「あぁ、クレーンゲームね」と返すともだちがいてふたつの違いが分からない。世代か。どの名称をもちいるかで一戦いけそうなくらいその都度訂正されるのである。

そして自慢なのだが、かの有名な『鬼滅の刃』および『ドラゴンクエスト』関連のプライズ商品をいっぱいゲットしたのでみてほしい。個人的なTwitterでの見せびらかしには失敗している。いいねがこない。でも、某フリマアプリで売却しようものならどれもそこそこの値段がつく面々である。ほめてほしい。アラフォーで唐突にハマった趣味が小遣い稼ぎになることを。あ、でも、売ってはいない。すべて飾っているか、使っている。そして、問題はここからである。

 

どどん、と書かれた『UFOキャッチャー』の文字。よく見ると、SEGAのロゴもある。本物そっくりの付録があるらしい。というか、ゲームセンターの常連ならば視界にこの筐体(きょうたい)が映ってどきっ!としないわけがない。いや、しないかもしれない。けれど、少なくともわたしは一瞬で目を奪われた。ちなみに、わたしに幼稚園児の子どもがいるから気づいたというわけではない。こういった、幼児向けの教育・学習系の月刊誌コーナーを横切らないとレジまでたどり着けなかったというだけである。それにしてもこの雑誌、全体がピンク色だし、すんごい目立つ。表紙は、SEGAの筐体カラーを意識しているのかもしれない。

さて、とっても気になるこちらの媒体は、4・5・6歳向けの雑誌『幼稚園(ようちえん)』だ。2021年2・3月の合併号。小学館から毎月1回1日に発行されるので、次号(4月号)が出るのは3月1日頃である。つまり、それまではきっと書店に並んでいるはずだ。購入できるかどうかは、すごくだいじ。要チェックだわよ。

 

中には、こんもりとふくらんだ付録のふくろが……。SEGAの筐体『UFOキャッチャー9』を、紙とテープだけで作るものである。なお、景品をとるときに使うアームという部分を動かす備品として、単4電池1本が必要だ。そちらは別売りなので自分で準備しておこう。

本誌には、「あそびかた」とか「くみたてかた」の説明ページはあるけれど、めちゃくちゃシンプルなので作るときの詳細は公式サイトの動画を参考にするといい。わたしはそれをスルーしたので何度かガッツリまちがえた。が、致命的なミスになるほど小難しいところはなかった、とおもう。(なんとか作りきったからそう書くだけで実際はヒィヒィ言いながら1時間以上かかった)。

 

「おうちのかたといっしょにつくりましょう。」という注意書きがある。付録をあけるときに絶対見る位置に、赤いシールで貼られているから、これはかなり重要なメッセージだ。わたしはおうちのかた本人かつ、この付録『UFOキャッチャー9』を作りたいがために雑誌を購入した当人なのでひとりで作ったが、きみがもし4歳か5歳か6歳くらいの幼児だったら、忘れないでほしい。ここから先はガチンコ勝負なので「おとなをよぶほうがよい」、と。

 

幼児向け雑誌の付録、ということであなどっていた。いや、こういうリアリティたっぷりなコラボ付録を見慣れている人でも、もしかすると左の白いプラスチック製の「アーム」に違和感を覚えるかもしれない。なんだなんだ、このガチっぷりは。おとなだってふつうにあそべるおもちゃになりそうじゃないか。どうりで『幼稚園(ようちえん)』の本体価格が1,280円もするわけだよ。特別価格ってどういうこと?と、おもっていたがこの辺のキャラクター著作権や、制作物の素材、企画そのものなど、いろんな価格事情が関係しているのだろうなあ。高いのか安いのか、素人にはもはや判断ができない。

 

こういった読者に制作を任せる系の付録は、「製作責任票」というのがついている。気にるのは、担当1~70、ブロックA~Gのところだ。きっとだいじなのは中央に書いてある内容なのだろうけれど、できれば、まわりの暗号めいた表記がなんなのかを教えてほしい。

 

こちらが付録1枚目である。

えっ、ここからですか?ここから写真を載せちゃうんですか?というのが今スクロールをやめかけている人の本音だろう。わたしもそうおもっている。ただ、1点だけ感じとってほしい。立体把握能力のない自分がこれをみても名探偵コナンしか処理できない、ということを。これのどこがどうなるのか「正解」をみているのにイメージがつかないのだ。恐ろしい。

 

そして、こちらが付録2枚目。

広げてみて腹をくくった。あちこちに小さく数字がふってあるけど、いちいち気にしていたら何も始まらないやつだ。……いや、これは付録の制作が苦手なわたし個人の印象であるが、そういう人でもSEGAの筐体『UFOキャッチャー9』が気になったらぜひ作ってほしいとおもっているので、弱音や本音はあえて書く。

幼児のもつ輝かしい目がすくそばにあって、「おうちにいるおとなのかた」(=制作の即戦力)として呼ばれてしまったものの、この手のセンスはぜんぜんないんだよな……というそこのあなた。まず先に、「取れる」ところを全部はずしていけばいい。なんとかなる。雑でも。

 

安心してほしい。付録2枚目の奥のほうを別途撮影しているだけである。でも、組み立てパーツがめちゃめちゃあるのだけは伝わってくるだろう。わたしはこの時点で、だいぶひるんだ。やはり、名探偵コナンしか視界に入ってこない。ポケモンボールはさほどでもない。左の大部分を占めるピンク色のところもなかなか気になるが、「PRIZE OUT」の文字なんて、今これを書いててアッとおもったくらいだ。通信簿で図工の成績は5段階中5(!)だった記憶はあるが、それをとったのは、水彩画とか粘土細工のときだった。

 

「これ、大丈夫かな。買ったはいいけど、作れるかな」と、本気で意気消沈しきってしまう前に、雑誌『幼稚園(ようちえん)』にヒントを求めた。本当に、幼児だけでどうにかなるものではなさそうなのである。すると、<★つめの ばんごうじゅんに くみたてると うまく いくよ。>とある。もうその説明で十分だった――と、言いたいところだが、わたしは1番から順に進めていくのは放棄しよう(たぶん気が狂うから)と心で誓った。わかるところから、で、いい。

 

 

 

「とりだしぐち」、「ここは たいらに」、「テープ(てえぷ)で とめる」、「とうめいぶひんを ここに」など、パーツごとに必要最低限のレクチャーが小文字で記されている。これはとてもたすかる。落ち着けよ、と先輩技術士に肩をもまれているような気分になる。言い換えれば、そこでミスると大惨事になるゾーンだから。余談だが、折り紙であそぶ習慣のあまりなかった人だと、やま折り・たに折りの意味が分からないこともあるらしい。お決まりの用語が通じないと困るのでそっと教えておくと、「谷」は自分から見てV字になるし、「山」はその逆。けっこう、言葉通りである。

 

一息ついたところで、「ぬく」を見てほしい。少しいやらしい気分になれる。

 

「ストロー止め」も見てほしい。わたしはこれが何なのか分からなかった。たに折りとあるから、とりあえずV字にしておいたのだが、こんなんどこで使います??番号も重複してるしワケ分からん、と、ひとりでずっとボヤいていた。雑誌『幼稚園(ようちえん)』本誌や公式サイトの説明をまったくアテにしないとそのように独り言の多い時間になるので、あごの運動にちょうどよい。

 

「池の水ぜんぶ抜く」じゃないけど、「付録のパーツぜんぶ外す」をやったらこうなった、の図。手前が不要になったほうで、奥がこれから組み立てていくほうである。制作が進んでくると分かるのだが、ぜんぶ外したとおもっていたのは自分だけで、よく見たらここも、そこも、あれも外してないじゃん!という部分が多々あった。なぜか、初手の見落としに気づくのが意外とたのしい。

 

「オッ、凝っているなあ!」とおもったのがプライズ商品の名前だ。

SEGAのゲーセンにある筐体『UFOキャッチャー9』で実際にゲットできる(できた)ものなのだろう。「ドラえもん ギガジャンボ寝そべりぬいぐるみ」、「ドラえもん スペシャルどら焼きぬいぐるみ」、「ドラえもん プレミアムベルト付きトートバッグ」、「ポケットモンスター プレミアムゆらゆらバンク」、「ポケットモンスター プレミアムもこもこブランケット~星空Ver.~」、「名探偵コナン プレミアムちょこのせフィギュア~江戸川コナン~」、「名探偵コナン ぬいぐるみ~江戸川コナン~」というふうに、独特のネーミングがおそらくそのまま採用されている。わたしの夢は、この名称をつける人になることだ。デザインセンスはないが、見たままを上手に言い当てる能力はあるとおもっている。

 

プライズ商品を先に組み立ててみた。景品として並べるとき縦に置く、横に置くなど考えられるが1つだけ厄介なものがあるなあ。「あーれれれれぇ~? おっかしいぞぉ~」とか言ってきそうな江戸川コナンがただの三角形じゃない。台形である。アームを両脇にハメればすぐ持ち上がるだろうか。一見かんたんそうだが、こてん、と横に倒れてつかみどころがなくなろうものなら目もあてられない。……などと、取りかたを想像するのもたのしい。

 

赤い文字で記された「テープ(てえぷ)で とめる」、100%わたしのおもい過ごしだけれど、『ドラゴンボール』の孫悟空がこれを言っていると想像するとたのしい。帰るを「けえる」、入るを「へえる」、参るを「めえる」と発音するタイプの男性なので、テープをてえぷと言うだけで「あぁ孫くんだ」ってなるんだよな(ならない)。

 

 

「テープ(てえぷ)で とめる」×2回を済ませたあとの図。もうオチを言っておくけど、これ、わたしが孫悟空に気をとられてうふふ、うふふと笑いながら制作していたせいで気づかなかったのだが、あからさまに作りかたをまちがえたやつ、その1です。正しくは、のちほど。

 

 

『UFOキャッチャー9』を操作する側、自画自賛だけれど出来が細かくてひじょうに興奮してしまった。ここを曲げて、こっちも曲げておいて、そこから折って、ハメて、えーと、あーはいはいここも差し込むのね、みたいな段取りをどんどんこなしていくシーンだ。手をとめてしまうとテンポが崩れて完成イメージが抜け落ちてしまう、たいへん危険なところである。一気にやるほうがいい部分もあるのだな、と分かった。

 

しつこいようだが、上から見るとこう。なんだか、たとえばプラモデルを作る人々の「制作過程を記録しておきたいきもち」がすこしだけ分かった気がする。パーツだけでもこういうのがあって、一部を組み立てるとこうなる、全体はこう見える、みたいなのを確認する作業が職人ぽくていい。いや、凄腕のクリエイターたちとは比べものにならないのは分かっているけれど、ね。

 

しつこすぎるが、ななめから見るとこう。わたしのように不器用な素人でも、順番を追って作っていけばここまではっきりとどこのパーツか分かる出来になる!というのがすばらしい。……そしてもう一度こっそり伝えておくが、痛恨のミスをおかしているモノがやや左後方に写っている。これは恥ずかしい。が、「時を戻そう。」というワケにはいかないのでこのまま残しておく。

 

いきなりだけど、「制作過程を早送りしていろいろとここまで作りましたよ」、の図。それぞれの作業に没頭しすぎてしまい、あとで記事にするにあたりひとりでノリ&ツッコミをしながら写真を撮るというライターあるあるをすっ飛ばしてしまったのだ。いや、そんなあるあるないないって声が聞こえてくるが、「超絶ミスっているパーツその2」がドーンと写っていることの恥ずかしさで胸がいっぱいなのでまったくどうじていない。作った人にしか分からないまちがい探しだ。

 

 

しかし人間というのは、「これが正しい」と信じているときはこんなにも堂々と写真を撮っておくものなのだな、と、しみじみおもう。説明書はしっかり読む派、ならびに組み立ては確実にする派の皆さまにおかれましては、おかしな点があることに気づいてもそっとしておく勇気をもっていただきたい。気づきます、気づきます、本人ちゃんと気づくんです。

 

はい、これ。

先ほど述べた、「超絶ミスっているパーツその2」まさにその部分だ。「PRIZE OUT」とペイントされたピンクのやつ、裏になるほうを表、表になるほうを裏と、まったく逆にして作っていたのである。なんとなく曲げて追って挿してこれで合ってるでしょ、とタカをくくって。いや、すぐに作り直せるので大した痛手ではないのだけど、「かんたんじゃん」とひとりイキッた矢先に気づくと、誰が見ているワケじゃなくてもほんとうに恥ずかしくなる。しかもわたしの場合、ここに載せちゃってるし。

 

 

さて、お気づきいただけたであろうか……。「テープ(てえぷ)を とめる」のやつである。そう、わたしが孫悟空と一心同体だった頃のあやまちだ。ここはひとつ、制作ミスの責任転嫁をされそうになっている彼の代わりにわたしがじぶんに嫌みを言っておこう。

「ひえ~っ!おっでれえたなぁ~!! おめえコイツすっ裸じゃねえか。服、着せてやれよ!」

 

ぜんぜん孫悟空っぽくなかった気もするが、苦し紛れなのであのくらいがちょうどいい。

というわけで、あっという間のできあがりだ!!!! 急なエクスクラメーション・マーク(!)の連発からこういうときの40代の解放感と疲労感を味わってほしい。所要時間ほんとうに1時間オーバー。いやはや、たのしかった。ふだん使わない神経だいぶ使ってしんどいけど。

なお、ある日突然、実年齢的になつかしの雑誌になっちゃってる『幼稚園(ようちえん)』を購入してきてひとり黙々とSEGAの『UFOキャッチャー9』を作りだした母(わたし)の姿を見て、小学4年生になる実の娘が言いはなった言葉は、「ママの謎の趣味……」だった。わかる、わかるよ、そのきもち。中学1年生の息子は、ただただ「なにそれすげえー!」って驚いてくれたけど。

 

ふおーーッ!最近の雑誌付録はすさまじいな~っ! 幼児向けだがやや難易度の高い、出来の本物具合がすばらしいものをYoutube動画として撮影してその制作過程をアップしたくなるきもちも、分かってしまったかもしれない。素人でもなんとかなる範囲のものに今後もハマりそうである。

 

ナーンス、ナーンス、ナンセンスッダーーーーンス!

ナーンス、ナナ、ナーンス、ナンセンスッダァーーーーーンス!!

勝手に、番組の終わりにかかる曲をイメージしてわたしが歌いだしたので(エンディングテーマ・タイトル『舞乱舞乱(ぶらんぶらん)』)そろそろ記事はおわりに向かわねばならない。ここまできたら動いているところも載せておきたいが、迷う。それって読者の欲の消化につながっちゃうんじゃないか、と……。できれば作ってほしいなあ、自分であそんでみてほしいなあ。

 

こっそり雰囲気を載せておきますね。

 

おわり

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