新しく開店してタダで切ってもらえるってチラシもらったから来たけど不安だな〜。
まあ入ってみるか。
ガチャ
ブッブーーーーーーーーーーーーーー
俺が入店したのが不正解みたいになってて嫌だな。
「いらっっっっっっっっっっっっっっっっっっっしゃいませ〜」
うわっ気持ち悪っ!溜めて言うなよ。
すき家RADIO。パーソナリティは、元気モリモリ!高森浩二です。
なんですき家でしか流れないやつが流れてんだよ。
「お客様、お一人でしょうか?」
そうです。っていうか普通は1人じゃないですかね。
「テーブルかカウンター、どちらがよろしいでしょうか?」
じゃあカウンターで。テーブルで髪切ってもらうってどういうことですか。カウンターもおかしいですけど。
「あちらの椅子にどうぞ。新規1名様ご来店でーす!」
「「「「「「「「「「はいよー!」」」」」」」」」」
え!?奥にめっちゃ人いるんですか!? というかさっきから飲食店みたいなのなんなんですか。
「本日はどうなさいますか?」
あの〜、ちょっと聞きたいことがあって、このチラシ見てやってきたんですけど本当にタダで切ってもらえるんでしょうか?
「あーなるほど。店長に確認しますので少々お待ち下さい。」
〜18時間後〜
「おまたせしましたー。タダで良いみたいです。確認不足ですみません。」
いくらなんでも待たせすぎですよ。美容室の椅子に座ったまま一夜を明かしたの初めてです。
「申し訳ございません。お詫びと言っては何ですがこれをどうぞ…」
これって…グラタンですか?
「そうです。昨日の夜家で作りました。」
なんで家帰ってるんですか。しかも結構時間かかるやつ作ってるし。
「まあそれは良しとして、髪を切っていきます。」
良いかどうかはこっちが決めます。まあいっか。お願いします。
「先、シャンプーしますね。椅子倒します。
………ハッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…………ハッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
バキバキバキバキバキバキッッッッッッ!!!!!!
うわっ!?何してるんですか!?!?
「倒れないタイプの椅子使ってるんで力づくで倒すしかないんですよね〜。」
ないんですよね〜じゃないですよ。危うく怪我するところでしたよ。割れてて危ないんでこの椅子に寝たくありません。
「あっちの椅子は倒れるタイプなので、あっちの椅子へどうぞ。」
最初からそっちに案内してください。
「お先にシャワー浴びさせていただきます。」
ジャーーーーーーーーー (シャンプーするところに立って豪快にシャワーを浴びている)
ちょっと何してるんですか!
「フゥ、サッパリした〜。それではシャンプーしていきますね。」
ずっと気持ち悪いなぁ。
ジャーーーーーーーーーー…キュッ…シュコシュコ…ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ…
(意外と普通にやってくれてるみたいだな)
ジャーーーーーーーーーー…キュッ…ジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボ…
え!?この音はまさか!!!!
あ!やっぱりおしっこしてるじゃないですか!!!!!最悪だ!!!!!!
「水の音聞くと出したくなっちゃうんですよ。シャンプーの続きするんで椅子に座ってください。」
いや!もう帰ります!こんな気持ち悪い店にいたくないですよ!!!
「そうですか…残念です…。」
髪の毛濡れてるんでドライヤーだけ貸してください。
「わかりました。どうぞ。」
スイッチはここか…
…カチッ
ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(美容室爆発)
おしまい