【検証】巨大なバランは草むらに見えるのか

エッセイ

改めまして、こんにちは。前回の記事からナンセンスダンスのメンバーとなりました、庭氏です。

マスクの下は笑顔です

平日は会社員、休日はこのように公園でお弁当を食べている者です。

適当に買った竜田揚げ弁当1000キロカロリーもあってショック

5月はいいですね、GWというボーナスタイムが過ぎ去っても気候の良さのおかげでまだ心が保たれています。
暑くもなく寒くもない、程よい初夏の陽気はそれだけで、人間を癒す効果があるように思います。

お弁当を食べきったら、手元にこれが残りました。

そう、バランです。
元々は葉蘭(ハラン)と呼ばれる料理の飾りが簡易化されて、弁当などを区切る用途として使われるようになったそう。
一昔前までは「緑色のギザギザ」くらいの認知しかされていなかったと思うのですが、いつの間にかバランという名前も一般に浸透した気がします(僕は銀魂で正式名称を知りました)。

公園でこのバランを見つめているとあることを思いました。
「これ、大きくしたら草むらに見えるのではないだろうか」

馴染んでいてくれ

弁当の仕切りとして使われているこのバラン、仕切りとして使いやすいように底面は直線に切り取られ、生産もしやすいようギザギザも均一です。
この形、まさにゲームなどでみる草むらの形をしていないか?そしてその草むらもまた、公園にある植え込みなどの簡略化です。
バランと公園の草むらの違いはその大きさのみ。つまりバランを巨大化すれば、見た目はほとんど公園の草むらになるのではないでしょうか。

せっかく公園にいるのだから、試してみるしかありません。バランを巨大化して、公園の草むらと同化できるのか試してみようと思います。

巨大化までの道

バラン自体をそのまま巨大化しただけでは、ただのプラスチックシートのため、風に負けてしまう恐れがあります。
まずは下地としてダンプラを切っていきましょう。ダンプラはホームセンターの養生コーナーに2m×1mで200円くらいで売っています。

ここも本来はちゃんと拡大化したバランを下書きすべきなのかもしれないですが、ある程度の適当さが草むら感を生み出せるので、ここはとにかく雑にギザギザをダンプラに書き写していきます。

そしてそれをカッターで切り抜くと……。

下にダンプラを敷いて作業をしています

バラン(ダンプラ製)が出来上がり!
小さなものを自らの手で巨大化すると、それだけで達成感があります。
元のバランと重ねてみるとどれほど大きくなっているのか、一目瞭然です。

巨大バランの正体は寿司ネタの下敷き

さて、大変なのはここから。
バランシート(そんな名称なのか分かりませんが)をダンプラに貼り付けていきます。
しかし小さいバランを大きな下地に1枚1枚貼り付けていては、途方も日も暮れてしまいます。
会社員のたまの休日にそんなチンケなことをしている余裕はありません。ここは財力に任せて、バランの製造元からカット前のシートを買い付けましょう。

(↓問い合わせ時にいただいた見積もり)

高すぎる。ロット単位でしか注文ができない買付は僕が短絡的すぎました。
業者の方には浅はかだったことを謝罪し、購入は見送ります。

このままでは企画が乗り上げてしまう……。
頭とギザギザになったダンプラを抱えながら、ダメもとで以前カッパを大量に捕獲した合羽橋をふらついていたら、業者向けに弁当用の雑貨を卸すお店にて、今回のキーアイテムをたまたま発見しました。
寿司ねたの下敷きです。

いや、聞いたことない。
寿司の折詰の下に入っていたり、高級寿司屋で盛り合わせを頼むと皿と寿司の間に下敷きとして挟まっていたりするらしいです。
大きさは50cm×100cm。広げると小さめのレジャーシートくらいあります。

たくさんバランが作れる!

見た目も触りごごちも完全にバランのそれと同じのため、元を辿れば同じシートから作られていそうです。
これがたったの100円で買えてしまうのが嬉しすぎて、6枚(6m)分も買ってしまった。絶対いらないぞ。
まあさておき、目当てのものを手入れたのでこれを先ほど切ったダンプラに貼れるよう、切り抜いていきます。

カットしたものを合わせるとこんな感じ。

切ってから気づいたが、1つバランをつくると、自然と切り離された方も同じ形なのでもう1つバランができる。お得だ。

そしてこれをダンプラに貼り付けて、余ったところをカッターで切り取っていきます。
最後に草むらへ同化する際、植え込みに指すことを想定して、園芸用品に売っているペグみたいなものを養生テープで貼り付けて、

完成したものを持ち上げれば、

巨大バランの出来上がりです!

でかい。だいたい寿司ネタの下敷き一枚分のサイズなので、50cm×100cm程度の大きさになりました。
ちなみにこれを作成しているときに公園にちびっこが集まっており、隅で見守っていたお母様方が「あの人何しているの?」とかなり訝しがっていました。
自分でも何をしているのかうまく説明もできないので、通報されなくて本当によかった。

検証してみよう!

ついに巨大バランが完成したので、植え込みに隠してみようと思います。
どこかに隠れているバランを探しながらご覧ください。

あれ、もしかして全然草むらになっていない……?
いや、僕はこれを設置した人間のため、バイアスがかかっているだけかもしれません。
規則的なトンガリと無機質な色味が、背景の自然と混ざることがないので浮いているようにしか見えない。

とはいえ、植え込みに生えている草の質感がバランと近ければ同化しやすいのか、結構草むらと化しているものもありました。

バラン自体、蘭科の植物を模したものなので、近い系統の植物の中であれば、高い確率でカモフラージュが成功するかもしれません。
読者の皆さんで、ここバランの質感の植物しかないな〜という場所があれば設置しに行くので教えてください。僕はすでに巨大なバランを持て余して困っています。

検証の結果はいかに

手元にある小さなものを自らの手で拡大すると、思いもよらぬ達成感がありました。
特にバランは構成している要素がとても単純なので、作業の途中(例えばギザギザを切っていく作業など)でどんどんバランになっていく様は面白く、感動もあります。

完成した巨大バランは、仕切りとして活用することもできないのでもはや何の役にも立ちませんが、公園に咄嗟に隠れたいときにもしかすると必要になるかもしれないので、しばらく手元で可愛がろうと思います。

さて、ここからがこの記事の本題です。
この記事は僕が公園にきて、弁当から見つけたバランをもとにそのバランを巨大化するという流れを辿っていましたが、実は記事冒頭からずっともう1つの巨大バランが隠れていたことにお気づきでしょうか?


そう、巨大バランは公園で作っていたものだけではなく、あらかじめ自宅で作ったもののと合わせて2つあったのです。
(1個目作成の段階で完全に要領を得たので、公園での作業はものの30分で出来ました。何だこの一生使わないスキルは。)

自宅作業の様子

一度巨大バランの完成形をみてしまうと、どうしても探しやすくなってしまうかと思い、しれっと背景にバランをセットした状態で記事を進めていました。

さて、どれくらいの方がバランの存在に気づいたでしょうか。
タイトルの【検証】は読者の皆さんの結果を持って立証されるので、ぜひどこにバランがあったのかを教えてもらえると嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。

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