古いコインランドリーが気になる

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踊れないならドレスを脱いでしまえ

帰り道にある古いコインランドリー。テントは老朽化で剥げ落ち、漂う場末感。夜間に醸し出す雰囲気が俺を誘う。別に用事なんてないのにふらり寄ってしまう。なぜだろう。俺の前世は昆虫なのか。灯りに誘われているのか。わからない。オーラが見える系の人に診断してもらいたい。

入口にある自販機が薄い。いつの間に自販機はこんなに薄くなったんだろうか。薄い本体にコカコーラの文字が縦に書かれている。この中に缶ジュースが何本も入ってるのすごくないか?この薄さ、頑張ればアイアンクローできる幅だ。それは言い過ぎか。薄さは進化の過程では必然なんだろうか。ノートパソコン然り、携帯電話然り。こんなに薄いと自立できるか心配だ。

心配は無用。しっかり金具でホールドされている。後ろからみても薄い。つられて隣のゴミ箱も若干薄い。おまえも薄くなってんのか。この流れは誰にも止められない。

この薄い自販機、通販カタログで見かける本棚にそっくりだ。上下に突っ張る本棚に。無性にあの本棚が欲しくなる時期があったけどなぜだろう。そんなに本持ってないのに欲しくなる。部屋の壁一面を本で埋めたい願望は人間の潜在的欲求のひとつなのかもしれない。俺だけだろうか?

店内に入る。広さは成人男性2名が横になれるくらい。布団を二枚敷いて空いたスペースにちゃぶ台も置けるか。置けるなら住めるな。ダメか、寒いか。はやく暖かくなってほしい。

乾燥機の丸い窓から貞子出てこないかな。4人同時に。成人男性2名しか横になれないこの場所に貞子4名追加は怖いし狭いな。俺は非日常に飢えている。

パイプ椅子が並んでいる。回る洗濯物を眺めるために丸い窓の前に設置してあるのだろうか。そんなに乾燥機を覗き込む人はいないか。昔はいたかもしれないけど。今はスマホで時間を潰すのが普通の光景だろう。だがしかし、あえてフリックの指を止めて目の前の渦を追うのも悪くないかもしれない。ストレス社会で生きるには意識して”無”を摂取したい。無。足りてますか。セットで貞子もいかがですか。

人間を30数年もやっていれば気付くことがある。そのひとつが『アイボリーとオレンジを合わせたらレトロ感が出て可愛い』というもの。この乾燥機がそうだ。経年劣化でアイボリーになった本体に優しいオレンジが良い感じにレトロ可愛い。あ、俺が言ってること伝わってます?

お店からのお願い。よくよく見みるとディ〇ニーキャラのそっくりさんがいる。ていうかその物だ。グエッグエッ。これ大丈夫か?店舗のテントは老朽化で剥がれてしまっているが、最盛期はこのキャラがテントにデカデカと載っていたのかもしれない。昭和の人は怖い物知らずだ。

俺はこのコインランドリーの前を通るといつも気になってしまう。なにかスピリチュアルな理由があるのだろうか。このコインランドリーに惹かれる理由を知りたい。俺はその類はあんまり信じていないが、オーラが見える系の人に診断してもらいたい。

俺の前世は洗濯物。ネットに入れて洗濯してくれ。イロモノ扱いでいいから。

おやすみなさい

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